おせち料理の中で日持ちするものは、主に煮物や漬物系の料理です。煮物系のおせち料理は、だし汁と味噌や醤油で味をつけて煮込んでいるため、塩分濃度が高く、長期保存ができます。漬物系のおせち料理は、酢や塩などで調味されているため、酸味や塩味によって鮮度が保たれ、日持ちが良くなっています。また、昆布巻きなどの海藻系のおせち料理も日持ちが良いため、保存が比較的容易です。一方、揚げ物や焼き物、刺身などは、風味や食感を保つためにできるだけ早めに食べることが推奨されています。
おせち料理の中でも、保存性が高く日持ちがするのは「栗きんとん」です。
栗きんとんは、栗と砂糖を煮てから、裏ごししたものに小豆と白玉粉を加えて練り、形を整えた和菓子です。煮物や煮豆、焼き物などのおせち料理は水分が多く、日持ちがしないため、栗きんとんのように甘味のあるお菓子は日持ちがします。しかし、食品保存に関しては基本的にはなるべく早めに食べることが望ましいため、食べる前には必ず賞味期限や保存方法を確認するようにしましょう。